第六十九番札所 七宝山 観音寺
(しっぽうざん かんのんじ)
観音寺は、香川県観音寺市の琴弾山中腹に位置する第六十九番札所で、第六十八番札所・神恵院と同じ境内にあるという四国霊場でも特異な形態を持つ寺院です。
創建は大宝3年(703年)に遡り、当初は「神宮寺宝光院」という寺号で琴弾八幡宮の神宮寺として建立されました。
その後、大同2年(807年)に大きな転機を迎えます。この年、弘法大師が第七世住職として入山し、八幡宮に縁のある神功皇后が観音の化身であると感得。
これを機に、奈良の興福寺に倣った壮大な伽藍を整備しました。
大師は中金堂、東金堂、西金堂からなる七堂伽藍を建立し、自ら彫造した聖観世音菩薩像を本尊として中金堂に安置。
西金堂には薬師如来像と十二将神像を、東金堂には弥勒菩薩を配しました。
また、境内に仏塔を建て、瑠璃、珊瑚、瑪瑙などの七宝を埋めて地鎮としたことから、寺号を「七宝山・観音寺」と改め、霊場として定めました。
寺は桓武天皇をはじめとする三代の天皇の勅願所となり、室町時代には足利尊氏の子・道尊大政大僧正が45年にわたって住職を務めるなど、長く栄えました。
現在の本堂(金堂)は室町時代の建築で、国指定重要文化財となっています。
境内の宝物館には、平安から鎌倉時代の「仏涅槃像」や鎌倉時代の「琴弾宮絵縁起」など、貴重な文化財が数多く収蔵されています。
明治時代の神仏分離令により、現在のように神恵院と同じ境内に二つの札所が併存する形となりましたが、朱塗りの柱が鮮やかな本堂をはじめ、往時の栄華を今に伝えています。
アクセス
Wikipedia
28分(2.1km)