第六十番札所 石鈇山 福智院 横峰寺
(いしづちさん ふくちいん よこみねじ)
四国八十八箇所第六十番札所である横峰寺は、西日本最高峰の石鎚山(1,982メートル)の山系北側中腹(750メートル)に位置し、四国霊場中で三番目に高い場所にある山岳霊場です。
かつては「遍路ころがし」の難所として知られ、現在も冬期は通行できない厳しい環境にあります。
白雉2年(651年)、修験道の開祖・役行者が石鎚山の星ヶ森で修行中に山頂で蔵王権現の姿を見て、これを石楠花の木に刻んで小堂に安置したのが始まりとされます。
延暦年間(782-806年)には石仙仙人が桓武天皇の脳病平癒を成就して菩薩の称号を賜ったと伝えられています。
弘法大師は24歳の時にこの山で修行し、その様子を著書『三教指帰』に「或時は石峯に跨って粮を絶ち轗軻たり」と記しています。
後に42歳で再訪した大同年間(806-810年)には、厄除けと開運祈願の星供養を修し、役行者同様に蔵王権現を感得して大日如来を刻み本尊として安置し、霊場としました。
神仏習合の別当寺として栄えた横峰寺は、明治の廃仏毀釈により一時「石鎚山西遥拝所横峰社」となりましたが、明治42年(1909年)に檀信徒の協力で寺として復興。
本堂は神社風の権現造りで、春には境内一帯が石楠花の名所となります。
アクセス
2時間30分(11㎞)